作るのにどの位時間がかかりますか?とよく質問を受けます。
約1時間〜2時間位ですかね〜。って答えていますが、
作るものにより、数日掛かるものや簡単な指輪だったら10分位でできますし様々です。
そんな時間の説明をする時に、普段しない下準備のお話しです。
ペンダントを作る時、模様によるのですが、7割位はガラス管から作っています。
使っているガラス管、の仕入れのサイズは長さ1500mmです。
直径は様々で、7mm位から、50mmの間を用途によって使い分けています。
1500mmのガラス管を切って、切って400mm位の長さにします。
これは、直径10mmと30mmのガラス菅です。
この異径管を溶かして繋ぎます。
10mmの管が、30mmの管の中心に来るように繋ぎます。
これで下準備完了です。
実は、この作業がとーっても難しいのです。
細いガラス管をピッタリ中心に付けないと、ペンダントを作っていても模様がズレてしまうのでピッタリ中心に付くまで何回もやり直します。
何度もやり直していると、ガラス管がだんだん短くなってきて、ガラスを持っている手が火に近くなり、だんだん熱くなってきます。
そして、ただ繋ぐだけでなく、ちゃんと溶かし込んでおかないと後々割れます。
ガラスを始めた頃は、昼間仕事をして夜にガラスを作っていたのですが、
この下準備でその日の3時間の作業が終わってしまうなんて事はザラでした。
今、20日コースを受講している方にこの工程を教えていますが、
素人の方を見ると、昔毎晩ガラスをしていた事を思い出します。
今では毎回一発で綺麗に中心へ付けられますが、今の成功確率になるまでには10年位かかったと思います。
そんな下準備のお話しでした。